
海底下の深部から採取し、地上で培養した微生物(海洋研究開発機構提供)
青森県・八戸沖の海底を地球深部探査船「ちきゅう」で掘削調査したところ、石炭層を含む2千万年以上前の深い地層に、森林土壌にいるのと似た微生物群が生息しているのを確認したと、海洋研究開発機構などのチームが24日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。
かつて森や湿原だった陸地が日本列島の形成過程で海底下に沈み込んだ後も、太古の生態系の一部を保っている「海底下の森」の存在を示すものだという。
チームは2012年、八戸沖約80キロの水深1180メートルの海底から、さらに深さ2466メートルまで掘削し、地層の種類や含まれるガス、微生物の分布などを分析した。
「共同通信」より